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【寺田町校】校舎ブログ174 難関中学入学後の世界はこんな感じ 居場所が子供を成長させる 桜井信一の攻める中学受験

2026年06月29日

こんばんは。

下克上受験でお馴染みの桜井信一さんのコラムです。

私の心にいたく刺さりました。

 

「勉強は世界が変わる!」娘が言った言葉です。

まだ中学生になったばかりの子が思っていることをそのまま発した言葉ですから、文法的におかしいのは目をつむってください。

 

さて、勉強すると本当に世界が変わるのか。まず、見える景色が大きく変わることに驚きました。難関中学と呼ばれる私立中。そこに通う子たちが教室に並んでいる様子は、私の知っている教室風景とはとんでもなく違いました。

 

キビキビして、見るからに賢そうな子がいるのは当たり前ですが、いわゆる「オタク」の存在にびっくりしました。アニメオタクで二次元にしか興味がないというその子、ばっちり居場所があるのが難関中学の良いところ。今でいう多様性を受け入れていました。

 

次に驚いたのがお友達とのお付き合いです。お友達のお家が新しくなりました。そこに数人の子が招かれたのです。お友達の家に遊びに行くことって、そういえば受験勉強のときはやってない、久しぶりだな、そんな感覚でした。

 

なんと、菓子折りを持っていなかったのはうちの子だけでした。別にアンリシャルパンティエでなくてもいいのです。極端な話、ポテチでもいい

 

手ぶらがダメだったのです。2回目、3回目ならいいとして、さすがに初回はだめ。帰宅した娘が「何も持って行かなかったのは自分だけだった、結構恥ずかしかった…」。そうこぼしたとき、親として本当に申し訳ないと思いました。まるで思いつきませんでした。

 

 

目が「写メ」の子がいた

こうして何もかも後から着いてく状況だった娘ですが、大胆な性格が良かったのか、学校行事の実行委員になるほどで、隅っこ暮らしではなくなりました。お友達もたくさんできて、定期テストの前は一緒に勉強することもありました。

 

そのとき、こう言うのです。「スタバで勉強してくるね」。「へっ?」と思いました。というのも私がカフェという場所に行かないのです。マックもカフェと呼ぶのなら行きますが、スタバのような洒落たところにはいきません。ああいう甘ったるい飲み物が苦手ですし、そもそもスタバはアップルの展示場という位置づけでした。

 

お金を出して勉強するというのがどうも違う気がする。しかし、家では集中できないし、お友達も同じことをしているそうなのです。

 

なんとも私立中の子はやることが洒落ている。そんなある日、スタバではなくお友達と一緒に家で勉強するということがありました。徹夜覚悟で集まってきたのです。

 

わざわざ狭いわが家を選ばなくてももっと広い家があるのになぜかうちに集まってくることが多かった。何度目かのとき、部屋をのぞいて勉強風景を見たのです。なんと、目ん玉が「カメラ」になっている子がいました。教科書をカシャカシャと目で写メしていくのです。ページをめくるだけ。一体どうなっているんだと思って後で娘に聞いてみると、見るだけで覚えることができるそうなのです

 

 

自信のある子どもたちの表情

こんな子たちに囲まれて、それでも自分は何十回と音読してノートを真っ黒にして勉強する。この子は大事なことを学んだなあと思いました。居場所が人を成長させてくれるんだということを教えられました。

 

そんな仲間も大学生になりそれぞれの進路へ。いつの間にか、夢が手の届く距離にぐっと近づいたあの頃、小学生の頃には考えもしなかった数々の出来事を振り返りました。

 

勉強するということ、精一杯やってみるということ、テストで結果を出すということ、この過程で子どもたちは多くのことを学び、そしてその自信があの教室にいた子どもたちの表情の理由だったんだと気付いたとき、あっという間の子育ては終了していました。

 

今では言うことも考えることも大人です。「すげーこと言うなあ」と思いながら、別の世界に行ったわが子を見ています。勉強は確かに世界を変える!そう思います。

 

筆者紹介
桜井信一(さくらい・しんいち) 昭和43年生まれ。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。進学塾では娘の下剋上は難しいと判断、一念発起して小5の勉強からやり直し、娘のために「親塾」を決意。最難関中学を二人三脚で目指した結果、自身も劇的に算数や国語ができるようになる。現在は中学受験ブログ「父娘の記念受験」を主宰、有料オンライン講義「下剋上受験塾」を配信中。著書に、テレビドラマ化されたベストセラー『下剋上受験』をはじめ、『桜井さん、うちの子受かりますか』、馬渕教室と共著の『下剋上算数』『下剋上算数難関編』などがある。

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