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寺田町校

【寺田町校】校舎ブログ199 東大・京大入試で合否を分けた習慣の差 その②

2026年07月13日

東大・京大入試で合否を分けた習慣の差その①の続き、その②です。

 

合格者と不合格者、明暗を分けた5つの習慣
東大・京大合格者に共通する習慣はありますか。

 

秋庭氏:学習習慣が定着していることは言うまでもありません。

そのうえで、共通点は2つ。

まずは「復習を後回しにしない」こと。

東大合格者は「鉄は熱いうちに打て」を徹底しています。定期テストや模擬試験などいかなるテストの問題においても、間違えた要因には知識・解法の理解が不十分だったもの、反復演習が不足していたもの、解答時間が足りなかったものなど、さまざまあるでしょう。失点原因の分析は、その課題をあぶり出して今後の対策を考える有益な指標です。ところが、復習を後回しにしてしまうと、その後やるべき学習内容を妥当なものにするための精度が落ちてしまうのです。

 

もう1つは「忘れる前提で計画を立てる」こと。

一度理解したと感じても、「時間が経てば忘れてしまう」「本番の試験時間では出せなくなってしまう」ものと捉え、ある程度の期間ごとに再確認できるよう、学習計画にあらかじめ組み込んでおく受験生はやはり手堅い結果を残しています。

 

飯塚氏:京大合格者にも当てはまると思います。彼らは「なぜそうなるのか」という原理原則に立ち返る学習ができているのです。東大・京大レベルになると、解法を覚えるだけでは太刀打ちできないので、先ほど東大でも触れられていた本質の理解、つまり「なぜそうなるのか」を日々意識できているかは、合否の分かれ目と言えるでしょう。

 

 今年不合格になった受験生のアンケートには「英語と数学で自己採点より得点開示の結果が悪かった」という回答が多数ありました。特に数学では、答えが合ってさえいれば満点ではなく、論証過程で少しでもロジックの提示が甘いとバッサリと減点されていたようです。そういった意味で「自分の答案を講師に見せて内容を確認してもらう主体的な姿勢」も合格につながる重要な要素です。

 

 また、京大は、文系であれば地理歴史は語句や短答問題で稼げる、理系であれば化学は有機が多く出題されるなど傾向がはっきりしています。京大は公立高校からの合格者も多い大学で、必ずしも中高一貫校のように先取りをしているわけではなく、時間に余裕がない受験生が少なくありません。ですから「京大の傾向を踏まえた学習計画を立て、それに沿って効率よく勉強を進めている」ことも、合格者の共通点でしょう。

 

京都校 校舎責任者 飯塚駿一氏
東大も京大も同じ回答「高1・高2のうちにやるべきこと」
高1・高2のうちにやっておくべきことは何でしょうか。

 

秋庭氏:「とにかく英語・数学・国語」です。合格者アンケートでも多くの人が実感しています。理由は明確で、これらの言語科目は中高6年間の積み重ねだからです。理科・地理歴史の先取りに気を取られ、英数国の基礎が不十分なまま受験学年を迎えると遡りに思わぬ時間を割くことになってしまいます。現役生は履修進度から浪人生に比べて理科や地理歴史が遅れがちですが、高2までに英数国を固めておけば、高3の貴重な時間を選択科目に充てることができますから、この手順を間違えなければ、たとえ現役で東大に届かなくても、浪人すれば十分合格を目指せます。

 

飯塚氏:まったく同感です。夏休みに行われる第1回京大入試実戦模試で、英語では現役生と浪人生の差はあまり大きくありません。差がつくのは、現役生の仕上げが遅くなりがちな理科や地理歴史です。高2までに英数国をしっかり固め、高3で選択科目を追いあげる態勢を作れるかが勝負の分かれ目です。

 

 高1・高2生は、学校活動が忙しく勉強時間が限られる中でも、部活のない木曜日は塾の自習室に行く、日曜日は復習に充てる、自宅で勉強するときはスマホを自室に持ち込まないといった「学習のルーティン作り」も、とても大切だと思います。

 

E判定でも逆転は起きる…模試を「次の武器」に変える活用法
–これから夏休みを迎えます。合格者と不合格者で差が出るポイントはどこですか。

 

秋庭氏:自分の裁量で時間を使いやすい夏休みは苦手な科目や遅れている単元の巻き返し時間をまとめて確保するチャンスです。つい好きな科目ばかり勉強してしまうという人は多いと思いますが繰り返しのとおり苦手科目に時間を使うことが、東大の入試には不可欠です。

 

飯塚氏:事前に計画を立てて実行できるかどうかも差が出るポイントですね。その日に何をするのかを決めるのではなく、「何を目標に、どうやって夏を過ごすのか」「そのために今日、何をするか」を明確にして夏を迎えましょう。

 

–夏休み明けの模試で、判定が悪かったときはどう受け止めれば良いですか。

 

秋庭氏:判定で現在の立ち位置を把握することは大切ですが、学習課題を正確に把握することがもっとも重要です。「何ができなくて目標の判定に達しなかったのか」を、模試を終えた直後、答案・成績表返却のそれぞれのタイミングで一喜一憂せずに捉えましょう。D判定、E判定からの逆転合格者に共通するのは、判定の振り返りと改善対策です。

 

飯塚氏:現役生の場合は、まだ学校で未履修、あるいは履修したばかりでまだ定着していないことが解けない理由である可能性もあります。こんなときは「あと10点は取れた」と考えて、点数を加算しても構いません。中でも先取り学習をしていない高校生は、特に理科や地理歴史、数IIIには最後まで大きなのびしろがあるので、今判定が悪くても慌てなくて大丈夫です。

 

秋庭氏:「模試の復習は大事」とよく言われますが、すべての問題を解き直す必要はありませんし、そんな時間は確保できない。ただ、間違った問題には、「見たことがあるのに解けなかった」「方針はあっていたけど計算ミスがあった」といった正答まであと一歩のものと、「手も足も出なかった」ものが混在しているでしょう。合格に直結するのは前者の失点原因を潰すことです。東大の問題は6割取れるかが合否の分かれ目になります。難問を解けるようにすることも大事ですが、それ以上に「取れるはずだった問題」「合格者であれば落とさない問題」を重視し、次に類似問題が出たときに絶対に落とさないようにする。これだけで判定が一気にあがり合格への近道になります。

 

お茶の水校3号館 校舎責任者 秋庭孝一郎氏
保護者に必要なのは「ほど良い距離感」
保護者はどのようにサポートすべきでしょうか。

 

秋庭氏:良い意味で達観し、適度な距離感を保ちましょう。東大入試に挑むのは中学受験を経験した中高一貫校出身者も多いですが、大学受験は中学受験とは異なります。模試の判定が悪かったときに志望校変更の提案は控えましょう。東大は典型問題がそのまま出題されることは少ないので、正しいプロセスを歩んでいても結果が出るまでは時間がかかることはあります。ご家庭が安心して過ごせて、モチベーションを維持できる環境であることが大切です。

 

飯塚氏:保護者の方は、お子さまの「第一志望はゆずれない」という気持ちを尊重し、信頼していただきたいです。本人が東大・京大に行きたいと頑張っているなら、たとえ浪人という結果になっても挑戦させてあげてほしいですね。その覚悟とリスペクトが、最後の一踏ん張りを支えます。

 東大も京大も、これから夏以降の努力で一気に合格に近づくチャンスがあります。多くの先輩が証明しているように、合格へのロードマップに沿って着実に努力すれば、「私なんて…」と思っている人も実は手が届く大学です。私たちが伴走しますので、ぜひ駿台というサードプレイスもおおいに活用しながら頑張ってほしいです。

–ありがとうございました。

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